目次
影壁(いんぴー、えいへき)
「えいへき」とも呼ぶ。中国建築様式の特色である魔除けの壁で、玄関から侵入してきた邪鬼が主用建物に近づけないように配慮した一種の防護壁をいう。邪鬼はまっしぐらに壁に突進、激突し、ただ立ち去るほかなく、智恵有る者のみが山門に至るとされている。黄檗山の場合、山門から法堂まで主要建物が一直線にならんでいることから、総門の位置を中央線上からわざとずらした位置に配置していて、この総門から進入した正面に土塀が設けられているが、これが影壁にあたる。
黄檗宗のことなら何でも分かる事典