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怨親平等塔(おんしんびょうどうとう)
黄檗山大雄寳殿東横、慈光堂南側に位置する場所に設置された宝筐印塔(供養塔)。戦前から萬福寺には多くの華僑が出入りしていたが、昭和12(1937)年に勃発した支那事変で、多くの戦死者が出たことを憂えた第四十九代玉田管長は、「法華経」69,643文字を一字一石に書き、宝筺印塔に収め冥福を祈ることを発願された。そのことに感激された信者の九鬼悠儼氏とその一族により、昭和19(1944)年に建立されたのがこの「怨親平等塔」である。
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