目次
詳細
創建 | 延宝元年(1673) |
開山 | 鉄牛道機 |
開基 | 稲葉美濃守正則公 |
本尊 | 釈迦如来坐像 |
縁起
黄檗宗第2代木庵禅師の弟子鐵牛禅師が葛飾郡須田村香盛島という僻村にあった香積山弘福寺の堂宇を延宝元年(1678)村の有力者たちのはからいで、黄檗宗の寺として葛西一族の城阯に寺領を受け、移したのが現在に至っている寺地であります。
開山は、鉄牛道機禅師、回忌は稲葉美濃守正則公、本尊は釈迦如来坐像(松雲作)であり、鐘楼の梵鐘は、井伊玉心院大禅尼喜捨のものです。七堂伽藍の整った寺でありましたが、江戸時代の度重なる大火や関東大震災で焼失し、現存の本堂等は昭和8年に再建されたもので、東京には数少ない明朝様式の建築です。
勝海舟が江戸島田道場において剣道修行に励んでいたころ、師のすすめで当寺に通い、数年間大勢の雲水とともに参禅していたとのことですが、参禅録等は残存せず、「氷川清話」にてその様子を伺うのみであります。
境内には、鳥取池田藩藩主松平冠山公、徂徠学の嚆矢、儒家南宮大湫、星学家桃東園、並びに林東溟等の墓があり、芸文三昧に生涯を送った俳人建部寒葉齋綾足の碑等もあります。また、風外禅師自刻の父母の石像があり、「咳の爺婆尊」と称され、風邪除けとして古来より信仰を集めております。石像の左側には同和尚の顕彰碑があります。
文化文政の頃より、隅田川七福神詣りの霊場の1つとしても知られ、布袋尊を祀っております。
寺院録
歴代
1代 | 鉄牛道機 |
2代 | 鉄關元参 |
3代 | 瑞峯元祥 |
4代 | 允執元中 |
5代 | 海音元潮 |
6代 | 湛堂元定 |
7代 | 鼈店元隱 |
8代 | 大癡元貿 |
9代 | 博道浄燈 |
10代 | 鸞峯浄瑞 |
11代 | 光琳浄珍 |
12代 | 単宗浄印 |
13代 | 別峯元見 |
14代 | 梵嶺衍峻 |
15代 | 天岩浄高 |
16代 | 圓成圓道 |
17代 | 英岩衍俊 |
18代 | 洞雲浄慶 |
19代 | 義全衍勇 |
20代 | 桃谷衍瑤 |
21代 | 石門如関 |
22代 | 仙桂如香 |
23代 | 鶴峯如廣 |
24代 | 蘭皇如瑞 |
25代 | 卓印如提 |
26代 | 東翁眞仙 |
27代 | 堯林眞徳 |
28代 | 恵眼眞開 |
29代 | 守節如貞 |
30代 | 泰道眞運 |
31代 | 法源通脉 |
32代 | 墨汁弘盛 |
33代 | 義角仁鱗 |
34代 | 行朗仁傅 |
35代 | 雅博廣明 |
写真
アクセス
住所
〒131-0033
東京都墨田区向島5-3-2