龍泉山洞雲寺

詳細

縁起

洞雲寺はもと豊島郡関口（現在は文京区関口）にありましたが、音羽から目白にぬける道路がつくられるため大正3年に豊島区池袋三丁目の現在の場所に移転しました。

洞雲寺はもともとどのような由来で建立されたかについてはそれを記録したものが、延亭2年に火災にあってすべてなくなったということで詳しいことはわかりません。ただ「江戸黄檗禅刹記」によれば、もとは臨済宗妙心寺派で野火止の平林寺の末寺であり寛文年中に平石道樹和尚によって黄檗派の禅に転じたということであります。平石和尚は洞雲寺開基の医家森養竹の一族より出た人であるといわれ、黄檗山萬福寺第4代住職となった独湛性瑩禅師の弟子となり黄檗派に展示、それと同時に独湛性瑩禅師を洞雲寺の開山として勧請しました。

移転当時は、雑木林、竹やぶ、麦畑であった当時の地も戦争後は一変して高いビルが建ち並び、自動車が数多く走り回るにぎやかな地となりましたが、洞雲寺は仏天の加護、人々の護持によって関東大震災にも大きな被害を受けず戦災にも消失することなく、昔ながらの静かなたたずまいを残して現在に至っております。

寺院録より

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