目次
詳細
創建 | 寛文12年(1672) |
開山 | 鉄眼道光 |
開基 | 彦根藩主井伊直孝息女亀姫(掃雲院殿無染了心大姉) 亀姫生母(春光院殿華岑擔月大姉) |
本尊 | 釈迦如来 |
縁起
海蔵寺は、後に黄檗山の第5代となる高泉禅師に弟子入りした画僧の卓峰によって本所牛島に結ばれた庵を起原とし、当初は海蔵庵と称しておりました。その小庵を、大蔵経の開板を発願し、募財と講説のため各地を行脚していた鉄眼禅師が、寛文12年、江戸における活動拠点として譲り受け、請われて開山となりました。鉄眼禅師に帰依し、開基として海蔵寺を支援したのは、彦根藩主であった井伊家の息女亀姫(第2代直孝の長女)とその母親(直孝側室)です。現在地の青山には、延宝8年に移転し、正徳3年に寺号を許され、海蔵寺となりました。その後、本堂、天王殿、毘沙門天、開山堂、鎮守社(稲荷明神)、鐘堂などが建立され、京極家(旗本)の菩提寺となったこともあり、江戸名所図会にも収録されるほどの名刹となりました。しかし、幕末にかけては、伽藍の焼失や武門の檀越の離散による荒廃が進み、復興の機会を得ぬまま、昭和20年5月の空襲により、建造物の一切が灰燼に帰しました。現在の山門と本堂・庫裡は平成4年4月に再建されたもので、古い墓石を除けば、過去を忍ばせる光景は見られません。
寺院録より
歴代
開山 | 鉄眼道光 |
2代 | 宝洲道聡 |
3代 | 密山元顯 |
4代 | 卓韻浄超 |
5代 | 別源浄格 |
6代 | 天淳浄宝 |
7代 | 月関浄俈 |
8代 | 大瓊浄雄 |
9代 | 石叟浄松 |
10代 | 来鳳衍梧 |
11代 | 柏庭浄栄 |
12代 | 春江衍澤 |
13代 | 笠文衍修 |
14代 | 景岳如秀 |
15代 | 東瑞如慶 |
16代 | 定山如永 |
17代 | 泰山如静 |
18代 | 桃源真燈 |
19代 | 黙然弘設 |
20代 | 正英曄俊 |
21代 | 桃林廣仙 |
22代 | 能仁智寂 |
23代 | 和之明敬 |
写真
アクセス
住所
〒107-0061
東京都港区北青山2丁目12-29